梅雨の合間を狙って岩手山と八幡平の2座を登りに行ってきました。
当初の予定では飯豊山に縦走を予定していましたが天候が安定しないのでまたの機会に見送りました。かといって何処かには登りに行きたい。この時期に天気が安定している所を調べると北海道と北東北方面は比較的に安定している。北海道は行くならば長期で行きたいので今回は候補からははずしました。残るは北東北の山。色々調べると岩手山と八幡平ならば1泊あれば行ってこれそう。ということで急遽行くことにしました。初日は岩手山、翌日は八幡平へ裏岩手縦走路を歩いて縦走も考えてましたが天候が不安定だったので今回は縦走はせずにそれぞれの山を登ってきました。
1日目は岩手山 コースは馬返し登山口~岩手山~鬼が城~網張温泉
2日目は八幡平 コースは登山口~八幡平山頂~八幡沼~登山口
1日目
深夜バスで東京駅鍛冶橋駐車場から盛岡駅
今回はじめて深夜バスを利用して現地に入ります。7月某日22時過ぎに東京鍛治屋橋駐車場でバスへ乗車
座席の間にはカーテンで仕切りがあり自分のスペースはしっかりと確保されているので隣の方が気になるようなことはなかったです。車内アナウンスが終わると車内はすぐに消灯。すべてカーテンで覆われているので明りも気になるようなことはありません。車内に備え付けられているスリッパに履き替えてブランケットに包まったら就寝
休憩を3回ほどはさんで翌朝6時前に盛岡駅西口に到着。何度か途中意識がなかったので寝れたような気がしますがちょこちょこ起きてしまったので少し眠い、深夜バスを快適に寝るのに次回はエアーマットを持参しよう
盛岡駅から馬返し登山口
東口に移動、駅前にはコンビニがあるので朝食とお昼を購入
ここからはいわて銀河鉄道で5駅先の滝沢駅まで移動します。
車内は乗車券が購入できるよう券売機も設置されており、地方の列車なんだってことを感じる
滝沢駅に到着。予約しておいたタクシーに乗って馬返し登山口まで移動します。駅前にはコンビニがあるので買い忘れたものがあればここで購入することができます。
滝沢交通:019-694-3277
馬返し登山口から岩手山最高峰薬師岳
タクシーの運転手さんがとても感じのいいかたで先日載せた登山者のことや小岩井乳業のこと、冷麺食べるならば元祖のお店がいいなど登山口までいろいろな話をしてくれるのであっという間に登山口に到着。料金は3,500円でした。まずは少し先の馬返し登山口まで進みます。
登山口の目の前には水場があるので、重たい水を持ってこなくてもここで汲んでからスタートすることができます
ここから岩手山山頂までは標高差1400m、時間にして4時間半程かかります。準備ができたら出発
登山口からはしばらく樹林帯を進んでいくと1合目標識。このように標識はしっかりしているので道に迷うようなことありません。
2.5合目に到着。ここで新道と旧道に分かれています。新道は樹林帯、旧道はガレ道ですが見晴らしはこちらのほうがよいので旧道を選択しました
旧道を進むとほどなく砂礫帯に変化。晴れていればきっと素晴らしい景色が見えるのだろうけどもやがかかったままなので残念
振り返ると雲海の先にちょこっとだけ見えるのは早池峰山だろうか
5号目からは新道と旧道と行き来ができるようですがこのまま旧道をすすんでいきます
高度をあげていくにつれて岩石も大きくなって荒々しかなってきた
砂礫帯や樹林帯を繰り返しながら徐々に高度をあげていく
五合目も過ぎると高山植物(ヤマオダマキ、ハクサンチドリ、マルバシモツケ、エゾツツジ?)が登山道を彩ってくれている
長い登りから平らに開けてる所に出たと思ったら目の前に突如として岩手山、ここからは丸みを帯びてて東北に見られるたおやかな山頂に見える
あれだけ登った後にこんなにも平な大地が広がってるなんて驚きです。
8合目避難小屋に到着。この避難小屋には管理人さんが常駐していておりちょっとした物なら買うことができます。手拭いを置いてたので購入
水場は水量が多く飲み放題。今日のコースには他にも水場がありますが見つけられなかったのでここで汲んでおくことをお勧めします。
小屋でしばらく休憩したら頂上方面へ向かいます
少し進むと不動平避難小屋がみえてきますが、まずは岩手山へ向かいます
こちらは後ほど歩く鬼が城コース方面。ゴツゴツしてて楽しそうなコース
山頂へ向かう登山道は砂で足元がすべるので登っていくのもひと苦労
鬼が城方面に目を向けると眼下に御苗代湖
そして反対側に目を向けると妙高岳と爆裂火口
ほどなくして岩手県最高峰の薬師岳に到着。山頂からは360°見渡すことができるのでしばらく景色を楽しんだら、ここからは時計回りにお鉢回りに向かいます
お鉢周りから不動平避難小屋
山頂から少し下ると今シーズン初のコマクサとであえました
アップダウンは殆どないのでとても歩きやすい
眼下に8合目避難小屋、ここからみると不動平の広さがよくわかります
お鉢を約半周すると登山道との分岐にあたるのでここから不動平避難小屋方面へ下ります
不動平避難小屋までは10分程度
不動平避難小屋に到着、こちらは8合目避難小屋とは違ってこじんまりとしている
避難小屋の前で小休止。早池峰というネーミングに惹かれて購入したおにぎりを頬ばってエネルギーを補充。本当はゆっくりとランチを取る予定でしたが、8合目避難小屋でうっかり水を汲んでくるのをわすれたのでお昼はこれだけになってしまった
鬼が城から網張温泉
鬼ヶ城への登りでイワカガミとチングルマがきれいに咲いている
鬼ヶ城コースは遠目から見ていた通り岩場を通るルートになっているので胸の鼓動が高まる
この辺りからの景色は素晴らしいので、岩に腰かけてしばらく観賞
岩場の陰に咲くこの花はミヤマスミレかな
コース自体は難しくないのですがこんな岩場の間を抜けたりちょっとした岩場を登ったり降りたりなどもあるのでアトラクションを攻略する気分
これから歩くルート。まだまだ楽しめそう
こちらのコースに入ると人はまったくいないので貸切状態
振り返ると先程までいた岩手山山頂、こちらからだととても滑らかな山容
西方面はしゃくなげ、チングルマの綿毛、ニッコウキスゲ、アカモノなど花の種類も豊富
切通しに到着、この辺りまでくると登山道も狭く奥深くにきたことを感じる。たまに草木がガザガサと揺れると熊が出てくるじゃないかと少し心細い。
本日一番の見晴らし。ここからは今日歩いてきた岩手山から鬼ヶ城コースを一望することができる。随分と歩いてきたものだ
この辺りは熱泥地帯となっているので登山道を外さないように注意して進みます
網張温泉が近づいてくると木道が整備されてて歩きやすい
本来ならばこのリフトで降りれば直ぐに宿ですが、今日は天候が良くないので運行停止。ここから更に1時間ほど下ります
網張温泉展望リフトまで下りてきました。この横が今日の宿泊地
網張温泉休暇村に到着。初日の岩手山は登山道を先に進むにつれて次々と変化していくので期待以上に楽しむことができました。次回来る機会があれば次は裏岩手縦走路をあるいてみたいです
登山日:2020年7月17日
コースタイム
7:23 馬返し登山口
8:20 2.5合目分岐
10:34 8合目避難小屋
11:36 岩手山
12:28 不動平避難小屋
14:27 切通し
16:11 犬倉分岐
17:41 網張温泉
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