会津駒ケ岳に登りにいってきました。少し前から気になっていた山ではありますが尾瀬国立公園にありつつも登山口までのアクセスが不便。西那須野インターから一般道を2時間30分も走らなければならないので躊躇していました。それでも会津駒ケ岳の登山地図とにらめっこしているうちに、ふつふつとこの山に登りたい欲求が増してついに登りにいく決心がつきました。今回利用したコースは滝沢登山口から会津駒ケ岳山頂までのピストン。登り初めは色鮮やかな新緑に癒され、標高をあげていくと予想以上の残雪、そして下山時は初夏をおもわせる暑さ、3つの季節を感じることができた山旅となりました。
色鮮やかな新緑に癒されながらの登山
国道352号線沿いにたっている標識、普通ならば滝沢登山口手前の駐車場までいけるのですがまだ閉鎖されているので、この標識を西那須野方面へ200m程戻ったテニスコート前の駐車場に車を停めました。準備ができたらまずは登山口を目指して登っていきます
前日の雨で川の水は増水し轟音を響かせてる
国道352号線から20分程度で滝沢登山口到着。ここから頂上までは5.3km、時間にして約4時間程のコースです。
歩き始めはやや急な登りですが光に照らされた新緑が輝いてとても美しいのと自然の香りでリラックスした気分になれるので苦することなく進んでいけます
ヘリポート跡まできました。ここで自然木をベンチ代わりに休憩することができます
まだまだ花の種類は少ないですがそれでも水にぬれるとすけることで知られるサンカヨウが登山道を彩ってくれています
登山道には所々標識があるので頂上まであとどれくらいの距離なのか確認することができる
木の幹を見るとこの山域が豪雪地帯ということがわかる
標高があがり少し開けた所から日光白根山方面が見渡せます
雪を楽しみなら山頂までの道のり
登山開始から1時間ほど進んだ所で雪が出てきました。この時期の雪は下がスカスカで何度も踏み抜くので歩きにくい
水場のある地点まできました。ここから先は雪がしっかりしてそうなので4本爪の軽アイゼンを装着します
先へ進むと予想通りまだまだ雪が残っていました。今日の一番乗りだったようで踏み跡がないのでルートを選びながら進んでいきます。と、言ってもピンクリポンがしっかりとつけられているので迷うようなことはほぼありません。
枯れ木の白と青空のコントラストがきれい、少し傾斜がキツくなってきたのでこのあたりで10本爪のアイゼンに履き替えます。
この辺りまで登ってくると視界もかなり開けて山並みを見渡すことができます。今年は雪が少ないと思ってましたがこの時期にこれだけ雪が残っているので思っていたよりも降ったんだなということを感じることができます
左手に燧ケ岳。こちら側から見るのははじめてですが山容がかっこいい。2つにみえるピークは柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)だろうか。
目の前が開けて山頂がみえてきました。左手のピークが会津駒ヶ岳、東北の山によくあるようにたおやかな山容なので稜線を歩くのが楽しみ
こちらは平が岳、のっぺりと横長で凌線歩きが楽しめそうなコース
坂の頂上にちょこっとだけ見えているのは駒の小屋ですがここは帰りに寄ることにしてまずは山頂を目指します
山頂直下の登り、距離にして100m程ですがここまで登り一辺倒だったので前ももがピキピキとつりそうでツライ。
ツライのを乗り越えた先にはご褒美が待ってました。
まったりゆったりランチと下山
山頂をひと回りしたらランチタイム、先ずはコーヒーブレイク、そして景色もおかずにしつつランチを堪能
しかしこちら側から見る燧ヶ岳はカッコいい、ここから肉眼だと双耳峰にみえますが実際には5つの峰があるそうです
山頂で1時間ほどゆっくりしてから下山開始、10分ほど降った所に駒の小屋があります。今年はまだ小屋開けしてないので、次回は小屋が空いてる時はぜひ寄ってみたい
山頂を左手に見ながら写真や動画を撮りながらゆっくりと下っていきます
行きは登り一辺倒でかなりこたえましたが下りは雪上歩行というのもあって足に負担も少なく楽ちん
木の根の周りは落とし穴状態になっており深い所で2メートル以上もあり、うっかり落ちたら脱出できないかもしれないので注意しながら進む
ずい分とうえの方にも赤テープが巻きつけられているけれど、あの辺まで雪が積もることがあるのであろうか
標高を下げてくるとムシムシと暑くて初夏を思わせる気候に汗が噴き出す、そして登山道は雪解けによって川状態なので歩きにくい
登山口まで戻ってきました。久しぶりの登山で体が鈍っていたこともあり登りは体力的にかなりきつかったけど、山にこれただけでも感謝すべき1日でした。
登山日:2020年5月30日
コースタイム
6:46 滝沢登山口
8:21 水場
10:53 会津駒ヶ岳
11:59 駒の小屋
13:49 滝沢登山口
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