2023年8月23日〜26日にかけて、折立から新穂高温泉まで3泊4日で縦走してきました。
この所、遠征に行けなかったので、夏の時期だけは必ず行こうと決めて計画を練っていました。コースは折立から入って薬師岳〜黒部五郎岳の百名山を2つ登り三俣蓮華岳、双六岳を経て新穂高温泉に下るワンウェイを計画。出発の数週間前にバスの予約をしたので天気が心配でしたが、雨に降られたのは初日の午後と2日目の午後の短い時間だけだったので、全体を通して晴れの日が多く行動しやすかったです。
夜行バスで移動
8/22 22:30 竹橋の毎日新聞社ビルから毎日アルペン号に乗って登山口まで移動します。空いていたのもあって2席をひとりで広々使うことができたのですが、翌日のことを考えていたらアドレナリンがでて、睡眠はあまりとれませんでした。
途中、立山あるぺん村で小型バスに乗り換えします。乗り換え時間が45分程あったのでセブンイレブンで朝食をとって出発時間を待ちます。
あるぺん村から50分ほど進むと有峰湖が見えてきます。この湖が見えてくると折立まではもうすぐです。
8/23 6:45 折立に到着
DAY1
初日は太郎平キャンプ場を目指して登っていきます。
準備を済ませたら出発します。
6:55 登山開始
暫く樹林帯の中を黙々と進んでいきます。
樹林の切れ目からの眺め。
最初の2時間程は景色が殆どなく、且つ樹林の中は蒸し風呂状態だったので暑さとの戦いでした。
三角点ベンチ
黙々と歩いていると前方より喋り声が聞こえ、突如目の前が開けました。ここが最初のポイントとなる三角点ベンチ。
三角ベンチより先はなだらかな木道。風通しが良いので気持ちよく歩けます。
有峰湖
標高1100m地点に有峰ダムによって堰き止められた人造湖。湖の周りはキャンプや遊歩道の散策ができ、自然を満喫する事が出来ます。
ここに来て花を見る余裕も出てきました。
顔をあげると前方の稜線に小屋の姿を発見。あれが目指す太郎平小屋だろうか。
だいぶ進んだかなと思ってたけど、三角点からまだ半分も来てなかった。急いでるわけではないのでしばし休憩。
歩き始めるとこれから進んで行くルートを見渡す事が出来ました。もう少しこの景色を楽しめそうです。
小屋をハッキリと捉えるとこまで登ってきました。後一踏ん張り。
10:58 太郎平小屋に到着
スタートしてここまで4時間程でした。
標識よりも気になるのが今にも降り出しそうな空。
太郎ラーメン
このラーメンを楽しみにして登ってきました。行者ニンニク入りのあっさり醤油味。お腹が空いていた事もあってペロッと完食。山で食べるラーメンはひと味違います。
小屋から20分程で太郎平キャンプ場(薬師峠キャンプ場)に到着。この頃から雨がポツポツと降り出しました。
本降りになる前にテントを張る事ができました。料金は1,000円と値上りしているテン場が多い中で、ここは良心的な価格。
この後、雨は本降りに。薬師岳は諦めて、少し早めの晩酌。
雨上がり
夕暮れには雨もあがりました。少し登った所から陽が沈むのを眺めていました。
その後は飲んで食べて早めの就寝。前日のバス移動で睡眠が浅かった事もあってぐっすり眠ることができました。
DAY2
2日目は黒部五郎小屋までの道のりです。
前日に寝過ぎたせいもあって、3時には起床して、4時過ぎに出発。まだ薄暗いのでヘッドライトを点けて歩きだします。太郎平小屋までくると辺りは徐々に明るくなってきました。
池塘と薬師岳
小屋から少し進むと池塘が出てきたので、暫く写真を撮ってこの風景を楽しみます。
能登半島
振り返ると陽の光に照らされて、能登半島の海岸線が徐々に見えてきます。
辺りが明るくなって、だいぶ時間が過ぎた所でやっと太陽を見ることができました。
なだらかな縦走路写真を撮りながら歩みを進めて行きます
黒部五郎岳
本日の目的のひとつ黒部五郎岳。
槍ヶ岳
北アルプスの象徴のひとつ槍ヶ岳が尖りが覗かせてました。
チングルマ
8月も後半になると花の種類も少なくなります。チングルマも綿毛がかろうじて残っているだけでした。
静かな縦走路
周りには誰もいないので、この景色を独り占め。この辺りまでくると奥地に来たんだなと実感します。
黒部五郎岳
ずいぶん遠くから見えていましたが、なかなか近づかないな、なんて思いながら歩いてきましたが、やっとその姿をハッキリと捉える所までやってきました。
山頂までの登り
登り始めの手前で一息着いたら、気合いを入れ直して登りはじめます。九十九折りを小幅で進んでいきますが、テン泊の重さが徐々に効いてきて、一気に登ろうとしてましてが、中間地点あたりで小休止。その後も黙々と歩みを進めていきます。
黒部五郎岳の肩
ひと息ついたら、ザックをデポして頂上を目指します。
9:36 黒部五郎岳の頂上に到着
テン場を出発してから、ここまで5時間程でした。
歩いてきた縦走路
眼下にはこれから向かう黒部五郎小屋
黒部五郎岳カール
カールの底まで降りてくると大きな岩がゴロゴロしてるので、座りやすそうな場所を探して、暫くカールを眺めます。
カールを眺めていたら、雲行きが怪しくなってきたので、雨が降り出す前に足早に小屋へ向かいます。が、途中で降り出して急いでレインウェアを着込む羽目に。
赤い三角の屋根が目の前に見えてきました。雨予報だったので小屋泊を予約しましたが、小屋に到着する頃には雨はあがったので、笠ヶ岳を眺めながらのテント泊でもよかったかも。
黒部五郎小屋
受付をして昼食をとったら、小屋前で黒馬五郎岳や笠ケ岳を眺めながら生ビール。ここで神戸からきていた方と話しが弾んで、次の日も行動を共にする事に。
17:00より夕食の時間。メニューはとんかつでした。テント泊縦走だと、どうしても荷物の重量が気になるので、ドライフードが中心で味は二の次になりがちなので、たまには小屋泊もいいかなと思いました。
夕暮れに沈む薬師岳
小屋前からの眺望。こうして2日目は小屋でのんびりとさせてもらいました。ご飯も美味いし、充電も出来るしテント泊と小屋泊のハイブリッドは縦走にはベストの選択だったと思います。
3日目に続く
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