【北東北】秋田駒ヶ岳 ムーミン谷と花の楽園

登山
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2021年7月17日 北東北で随一の高山植物の宝庫といわれる秋田駒ヶ岳あきたこまがたけに行ってきました。

東北遠征2日目。

田沢湖駅から8合目登山口

昨日、早池峰山を下山した後は盛岡で宿泊し、今日は始発のJR田沢湖線で田沢湖駅へ移動します。

6:07 田沢湖駅に到着。新幹線が停まる事もあって売店や観光案内所もありますが早朝は売店が開いてないのでこの時間に来る場合は事前に食料を準備してくることを忘れないようご注意ください。

駅を出て右手の1番がバス乗り場。この時は自分以外に4名の方がバスに乗りました。

アルパこまくさに到着。ここより先はマイカー規制の為、車できている方はバスに乗り換えて8合目登山口に向かうことになります。空いてたバスもここで一気に満車になりました。

アルパこまくさからはバスが1台通れる位の狭いクネクネ道を進んで8合目登山口に到着。

歩き始めて直ぐに稜線歩き

今日も快晴で気分よくスタートをきれます。

7:39 八合目登山口より登山開始。

雲ひとつない青空。

真っ白なハクサンシャクナゲ。

登り初めて数分すると目の前には灰色がかって山肌が剥き出しになった旧日窒硫黄鉱山跡。ここから先が登山道らしくなってきます。

登山道の両脇は花たちが彩を見せています。

秋田駒ヶ岳は男女岳おなめ男岳おだけ女岳めだけの総称でそのうち最高峰になるのが標高1637mの男女岳。

歩き出してまだそれほど時間はたってませんが8合目からスタートしたこともあって直ぐにこの景色に出会えます。

活火山ということもあって登山道には細かな溶岩石?が転がっている。

日本一の深さを(423.4メート)を誇る田沢湖

高山植物の楽園

高山植物の宝庫というだけあって進むにつれて花の彩りが濃くなってきます。

エゾツツジ、ハクサンシャクゲ、ニッコウキスゲ

青い空に緑とミヤマダイコンソウの黄色が映える。

ハクサンシャザン

チングルマの綿毛

エゾツツジ

ヨツバシオガマの群生。

阿弥陀池へと続く木道歩きが気持ちいい。

浄土平越しの男女岳。こちらから見るときれいな二等辺三角形をしている。

男女岳、男岳、横岳の窪地には阿弥陀池

男女岳からの眺望

男女岳への登り口から岩手山の眺望。

ここから男女岳の山頂へ向かいます。

登山道脇にはひっそりと咲くミヤマリンドウ。

男女岳の中腹からの阿弥陀池。この辺りまで登ってくると背後に奥羽山脈の和賀山塊の姿をみることがでます。

8:51 男女岳山頂到着。ここまで花と景色の美しさに目を奪われて歩いてきたのであっという間についたような感覚。

岩手山。左手の稜線は昨年歩いたの鬼ヶ城コース。

雲の上から山頂だけ薄らと顔を出しているのは昨日登った早池峰山

男岳の後ろには鳥海山。昨年登った山の中ではとても印象に残っている山。

山頂付近が尖っている乳頭山。時間があればここから縦走する事もできます。

岩手山から八幡平にかけて伸びる裏岩手縦走路。

原生林で巨木が立ち並ぶ和賀山塊。まだ未開の地なので機会があれば訪れてみたい。

次は男岳へ向かいます。男女岳は他にコースがないのでピストンで戻ることになります。

男女岳から男岳へは阿弥陀池の対岸のコースを使って向かいます。

男岳からムーミン谷へ

男岳へ向かう途中の斜面はニッコウキスゲの群生。これだけの群生ははじめてみました。

男岳に向かう斜面を登ると目の前に突如としてあらわれるカルデラ。このカルデラの斜面を降りてムーミン谷の花に会いに行きます。

9:37 その前に主峰の男岳で安全祈願。

八合目登山口から登ってきたので東北らしくたおやかだなと思ってましたがこんなに急峻な谷の上にあったんだと驚く。

チョウカイアザミに似てますが、オニアザミだと思います。

女岳めだけにも寄って行きたかったのですが地図をみてもこの山にいく登山道は記されてないので整備されていないようです。

いよいよ楽しみにしていたムーミン谷へ向けて斜面を降りていきます。

カルデラからの眺望とチングルマの群生

底部まで降りてきました。降っている途中にはざれて滑る箇所もあるので降りるときにはご注意下さい。

上にいたときには名前負けした山だなと思ってましたが下から見上げると険しい岩峰で男岳という名前がピッタリくる。

この辺りは綿毛になったチングルマの絨毯。

エゾツツジとミヤマダイコンソウ

カルデラからの眺めも素晴らしい。

チングルマの群生に目を奪われる。風に揺れる花びらも可愛らしくて癒される。

ミヤマダイコンソウの群生。

ムーミン谷も終盤。前方には大砂焼が見えてきました。

ハクサンチドリ

10:33 終盤を迎えたチングルマ。ほんの少しの場所の違いによって花だったり綿毛だったりと見ていてとても不思議。

砂礫に咲き誇るコマクサの大群生

砂礫帯に入ってくると次に見れる花はコマクサ。今までに何度もコマクサは見てきてますが他のエリアのものとは違い一株に咲いている花の数が多くとても華やか。

先に進むたび変化をみれるので次は何があるのかワクワク感がとまらない。

コマクサがこんなにも群生しているのを見るのは初めての光景。

大焼砂からの女岳の眺望。少し前までカルデラの中に居たのに今は砂礫帯を歩いてる。変化があってとても楽しい。

横岳と焼砂を経て登山口へ

横岳へのなだらかな登りですがここまで砂礫に足をとられながら登ってきたので疲労が溜まって足が重い。

11:18 横岳に到着。ベンチで休憩していると団体をつれて登ってきたツアーガイドが和賀山塊を見ながらこんなにもよく見える日は滅多にないツイてると話をしていた。今日訪れることができて幸運だったんだなと思う。

横岳からはシャクナゲ咲く小道を進んで焼森へ向かいます。

11:35 焼森に到着。周りには遮るものは何もないので360度の展望。昼が近いという事もあって山頂で多くの方がランチをしてる。

ここからは下り貴重で登山口まで戻ります。

12:10 ゆっくり回ってきたつもりでしたがお昼過ぎには登山口まで戻ってこれました。

バスを待つ間、八合目小屋で手ぬぐいを購入したりコーヒー飲んだりしてまったり過ごしました。

下山後はアルパこまくさで汗を流しましたが次のバスまでの時間がなく慌ただしく入ったのでどんな温泉だったか殆ど記憶が残っていない。

田沢湖駅まで戻ってきました。ここから盛岡まで戻って深夜バスで帰宅する方法もありましたが登山で大満足だったので、今回はこまちで帰路に着きました。E6系の外観は流線美がとても美しかった。

初めて訪れた秋田駒ヶ岳はカルデラ、池、砂礫など変化に富んで、そこに多様な高山植物が彩りを見せて次は何が見れるのかワクワクしながら回ることができました。

阿弥陀岳の湖畔では斜面を黄色に染めるニッコウキスゲ、ムーミン谷では風に揺れるチングルマ、そして大焼砂周辺のコマクサ。どの花もこれまでに見たことがないくらいの群生で印象深い思い出となりました。

これだけ見応えのある山が二百名山ですが自分の中では百名山に認定します。

次回くるときには違った色合いが見られる紅葉の時期に訪れてみたいと思います。

登山日:2021年7月17日

コース:
7:39 八合目登山口
8:34 阿弥陀池
8:51 秋田駒ヶ岳(男女岳)
9:37 男岳
9:50 ムーミン谷(男岳鞍部)
10:19 駒池
10:53 大焼砂
11:18 横岳
11:35 焼森
12:10 八合目登山口

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