2021年7月16日 百名山の早池峰山に行ってきました。
昨年の同じ時期に岩手山と八幡平に登った後に次は早池峰山と秋田駒ヶ岳に行こうと決めてからちょうど一年。やっと行くことが出来ました。
夜行バスで盛岡まで移動
今回も盛岡駅までは深夜バスで移動します。22:45に東京駅鍛治屋橋より深夜バスに乗って翌朝の5:45に盛岡駅に到着。いつもの年なら盛岡駅から早池峰山までは登山バスがでているのですが今年は運休しているためレンタカーを借りることに。店が開店する7:30までは時間があるので朝食を食べようとするも早朝に空いている店がなくて7:00開店の松屋を待って朝定食を注文。食べ終わると丁度いい時間になったのでレンタカーを借りて河原の坊へ向かいます。
河原の坊から小田越登山口
盛岡から約1.5時間、河原の坊迄やってきました。駐車場は50台程止められますが到着した時には空きは3台しかありませんでした。
今年は6/13~8/1の土日祝日は車両交通規制がされており、普通車は朝5時~午後1時まで河原の坊の手前の岳駐車場までしか入ることが出来ないので行かれる方は事前によく確認してからお出かけ下さい。
9:40 準備ができたら登山開始。小田越コースの登山口迄は舗装路を進んで行きます。
目の前の開けるとそこにはきれいな山容をした薬師岳。
花巻市から遠野物語やかっぱ淵で有名な遠野市に足を踏み入れる。
小田越登山口より登山開始
駐車場から30分程で登山口に到着。登山届はコンパスで提出済なので早速登山開始。
小田越登山口、この字の読み方が「おだごえ」なのか「おだこし」なのか何故か気になっていましたが、後日調べたらどうやら「おだごえ」と読むのが正しいようです。
登りはじめは樹林帯の中をしばらく進みます。モフモフの苔はついつい触ってみたくなります。
コース上には簡易トイレを利用するプライバシーテントが設置されていました。このコースにはトイレはないので行かれる方は簡易トイレを持っていくことをおススメします。
岩塊を越えて山頂を目指す
樹林帯を抜けると東北の山では珍しい岩塊。剣ヶ峰分岐までこのような岩場が続きます。
振り返ると目の前には薬師岳。1.5時間程のコースタイムなので早池峰山とセットで登る方もいるようです。
ハヤチネウスユキソウが咲いてると思いましたがよく見ると特徴的な綿毛がないのでこちらはただのウスユキソウでした。
花びらが丸い形をしていて可愛らしいキンロバイ。
この辺りの岩稜帯は蛇紋岩なので滑らないように足の置き場に注意して進みます。
ハヤチネウスユキソウとの出会い
岩陰にひっそりとホソバツメクサ。白く小さな花が可憐。
花弁が筒状で特徴的な形をしているミヤマオダマキ。
この辺りのチングルマは綿毛になっていました。
今度はモフモフと綿毛を纏っているのでこの花は間違いなくハヤチネウスユキソウ。ここにきてようやく会うことができました。
ミヤマアズマギクとハヤチネウスユキソウ、ミヤマオダマキ。花の種類が徐々に増えてきました。
二等辺三角形のようにきれいな方をした薬師岳。休憩のたびについつい振り返ってみてしまう。
岩稜帯はまだ続きます。年配のご夫婦は健脚で撮影していたらあっという間においてかれました。
天狗の滑り岩のはしご
唯一の難所、天狗のすべり岩の梯子。一歩一歩ゆっくり登れば難しい事はありません。
薄紫色した花びらのチシマフウロの群生。
こんなに近くにいるのに食事に夢中で逃げようとしないホシガラス。
山頂方面はガスに覆われてしまいました。
ハヤチネウスユキソウの群生。なかなか見ることはできないのでじっくりと観察。
ピンク色の猫じゃらしのような形をしているナンブトラノオ。
薄紫色をしたヨツバシオガマ。
今年のコバイケイソウは当たり年。何処の山域でも色鮮やかに咲いている。
山頂避難小屋までやってきました。小屋の裏手が頂上になります。
早池峰山山頂
12:20 早池峰山山頂に到着。山頂の社には霊峰らしく剣が奉納されてます。山頂は思っていたよりも広く多くの方が昼休憩していました。
北方方面だけはかすかに雲が切れており、遠くにはうっすらと鳥海山をみることができました。
高山植物をながめながら下山
山頂でしばらくゆっくりと休憩をしたら山頂直下の花を眺めながら下山開始。
赤紫色のハクサンチドリと黄色のキバナノコマノツメ。
木道脇にはヨツバシオガマの群生。
少し高度を下げては岩場を振り返る。
薬師岳をバックにした稜線。今日一番の眺め。
当面見る事はないだろうから写真に撮りためておきます。
下りはあっという間に登山口まで降りてきました。
登山口に近くに小屋らしきものがあったので手拭い売ってるかなっと思って近寄っていくと年配の方が山の方を見つめて座っている。小屋には山バッチありますの貼り紙はありますが普通の小屋とは違うので「ここは何ですか?」と聞くと監視所との返答。その時は何を監視しているのかわからず、その方と山の状況や天候の話などをしてその場を離れましたが後日調べたらそこは小田越高山植物監視員詰所であの年配の方は山を眺めてたのではなく監視していたのだということを知りました。
東北遠征1日目は深夜バスでやや寝不足もあって身体は重かったのですがそれでもはじめての早池峰山ではハヤチネウスユキをはじめとして珍しい高山植物をみれて満足の1日でした。
登山日:2021年7月16日
コース:
9:46 河原の坊
10:13 小田越登山口
11:49 天狗の滑り岩
12:04 剣が峰分岐
12:17 早池峰山頂
14:19 小田越登山口
14:45 河原の坊
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