2021年4月10日に残雪期の平標山に登ってきました。
平標山に訪れたのは3回目で雪のある時期は今回で2回目になります。前回きた時にはヤカイ沢コースのピストンでしたが今回は松手山を経由して山頂に登りそこから平標山の家を通過して下山する人気の周回コースを利用しました。
スタートから当分の間は我慢の時間
平標登山口の駐車場よりスタート。土曜日でしたが9時前で20台程しか停っていませんでした。駐車場にはトイレもありますがこの時期はまだ利用できないので行かれる方は近くのコンビニですませてくることをオススメします。
平標登山口より登山開始
登りはじめから急な登りでどっと汗が吹き出した所で1合目に到着。丁寧に自分が何処にいるか「○合目」の標識があるのでこの時には残り9合も登らないといけないのかと先の道のりの長さを実感する。
今日の天気は曇り後晴れで予想通り登り始めはどんよりと雲がかかっている。
この辺りは雪もほぼないので歩きやすいですがしばらくの間は登りが続くのでこたえます。
登っては景色を眺めながら進んでいると眼下に車を停めた駐車場。まだそこまで歩いてませんが標高は思っていたより上がっていました。
登山道には雪の重みによって倒れた枝などが所々ありそれらを跨いだりかき分けたりしながら進むのでちょっとしたアトラクションを攻略しているよう。
休憩ポイントになっている鉄塔まで来ました。夏場はここで多くの方が休憩してますがこの時期は山に入っている人数も少ないので今日は誰もいませんでした。
5合目からは気持ちのいい雪上歩き
5合目に到着。この辺りから雪が多くなってました。
雪が多くなってきたことで枝をかき分けることもなく歩きやすくなってきた。
傾斜は緩やかなのでアイゼンはなくても大丈夫かなと思いましたが念のため装着。
今年は雪解けが早いのでもう溶けてしまったかなと思ってましたがまだたっぷりと残っていました。
前日に雪が降ったのか薄らと雪があってちょうど歩きやすい柔らかさ。
雲がなければ絶景が撮れるのですがいつまで待っても晴れないので先に進むことに。
平標山へと続く縦走路を見渡すことができます。この先も暫くは雪上歩きを楽しめそうです。
気がかりなのが山頂にかかっている雲。山頂に着く頃にはとれてくれるといいのですが・・・。
そんなことを思って歩いていたら松手山に到着。少し手前でもう通り越した頃かなと思っていたので自分がどの辺りにいるのか感覚的にはあっていました。
それにしても晴れそうで晴れない山頂。到着する頃に晴れてくれればいいやと気持ちを入れ替えて登っていく。
反対方面は上越の山並みの眺望。
振り返って歩いてきたきたルートを見渡す。なだらかな稜線歩いてて気持ちがいい
7合目より先は雪解けが進んだ木段を歩くことになるので一旦アイゼンを外します。
この辺りまでくるとまだ霧氷が残っていました。霧氷越しの上越の山並みが絵になる。
山頂だけは相変わらず雲の中。
9合目まできました。ここまで来れば山頂はもう目と鼻の先。1合目の標識を見た時とは気持ちの軽さが全く違う。
今シーズン最後の霧氷になりそうなので撮りまくります。
雲がとれた先にある眺望
平標山頂に到着。上の写真が今年の4/10で下の写真は2年前の4/12。見比べるとよく分かりますが今年は雪解けが早いのが一目瞭然。
雲に隠れていた仙の倉山方面が突然開けました。この縦走路はいつ見ても素晴らしい。夏場は高山植物が咲き乱れて縦走路を彩ります。
山頂から平標山の家へ下っていると仙の倉山方面は完全に雲がとれて青空が広がりました。頂上で会話を交わした単独の女性は仙の倉山まで行くと言ってたのできっと美しい景色が見れたと思います。
下りの木段が終わった所でアイゼンを再度つけます。アイゼンといってもラチェット式のワンタッチアイゼンなのでつけるのはとても楽チン。それでいて前爪も付いているので少しくらい急な下りでも全く問題なく歩ける。
小屋までの道のりは素晴らしい眺望が続く。
赤城山方面は雪解けが更に進んでいるよう。
所々に雪にはクラックが入っていて徐々に春が訪れていることを感じる。
平標山の家と三国峠方面。このルートはぐんま県境稜線トレイルになっており進行方向に進むと四阿山まで縦走することができます。
恵みの水のおかげで昼メシにありつけた
平標山の家に到着。今年は4/29に小屋を開けるようなのでその時期に併せて訪れるもいいかもしれません。
うっかり車の中に水を忘れてきたので今日は昼メシ抜きかなと思ってましたが小屋までくるとチョロチョロと水が出ていたので、この水を使って昼食にありつくことができました。
急坂を経て登山口へ
ここからは標識の裏手を駐車場に向けて下っていきます。
下りはじめて少し進むとかなり急坂になったのでピッケルを使って慎重に下りていきます。すると下の方から「キャー、大丈夫」いう声が聞こえてきました。下り終えると腕を抱えて座り込んでいる方がいました。どうやら雪に滑って滑落したようです。ケガをしている方は腕の痛みなどでまだ動けないようだったので同じパーティーの方に「レスキューを呼びますか」と声をかけましたがもう少し様子を見てから判断するということだったのでその場を後にして進むことに。今回歩いたコースは全般的になだらかなのですがこの区間だけは急坂でピッケルと前爪のあるアイゼンが必須だと思います。雪解けは進んでますが装備は安全第一で準備することをオススメします。
樹林帯の中は眺望も殆どないので黙々と標高を下げていく。
平元新道登山口まで下りてきました。ここまで来れば後は駐車場まで林道歩き。
平標山は年間を通して色々な表情を見せてくれるので何度登っても新しい発見があったりします。次は花の咲き乱れる時期にでもまた訪れたいと思います。
登山日:2021年4月10日
コース:
8:52 平標登山口駐車場
8:55 平標登山口
9:56 平標山4合目
10:33 松手山
12:18 平標山
13:00 平標山の家
14:31 平元新道登山口
15:21 平標登山口駐車場
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