【2020年の軌跡】 コロナとニューノーマル登山のはじまり

登山
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今年は経験したことのないコロナウィルスによって登山に行けない期間があったり、自粛が明けてからも入山する時にはマスクや消毒液などを持っていくことが当たり前になり山小屋泊では殆どの小屋で事前予約が必要でシュラフカバーの持参も必須になるなど登山のスタイルも大きく変わった年となりました。そんな状況でも自粛期間が開けてからは少しづつ山にもいけるようになり、山に登れること自体が幸せなんだと改めて考えさせられる1年となりました。

そんなコロナに翻弄された2020年を振り返って行きたいと思います。

1月19日 剣が峰山と武尊山 雪山登山

2020年最初の登山は剣ヶ峰山けんがみねやま武尊山ほたかやまのピストン、ここ数年は雪の剣ヶ峰山の出立ちが好きで毎年来てますが今年は思い入れがひと味違いました。というのも剣ヶ峰山は標高2020m=2020年で今年の山ということもあり必ず行こうと決めていたからです。雪は温暖化の影響もあって少な目でしたがそれでも稜線の先にある尖りはいつまでも眺めてたい気持ちになりました。

剣が峰山から武尊山までは小さなアップダウンはあるものの全体的にはなだらかで歩きやすく、左手には谷川岳方面、右手は赤城山方面を眺めながら稜線歩きができます。

【上信越】剣ヶ峰山 今年の山と今年のはじまりの山

1月24日 三ツ峠山 厳冬期の雪なし登山

翌週は雪を求めて三ツ峠山みつとうげやまに登りました。前日の雨によって雪は解け山頂に到着した時にはガスで何も見えませんでしたが忠霊塔に向かっていると徐々にガスが取れて富士山が顔を覗かせてくれました。

人気のスポットの忠霊塔。この時期でも多くの方がスマホ片手に写真を撮っていました。次回は桜の咲く時期に訪れたいと思います。

【甲信越】三ツ峠 富士山と吉田うどん

2月10日 那須岳 雪山登山

冬の那須岳なすだけは天気とのタイミングが合わなくここ何年か見送りが続いてましたがやっと登りにいくことができました。この日は風がほとんどない凪の状態で山頂へ向かうにも汗をかくほどいい天気。山頂からは360度の眺望が素晴らしかったです。

峰の茶屋跡で剣が峰朝日岳を眺めながらのんびりと昼食。その後は鹿の湯でほっこり。ぬる湯から徐々に温度の高い湯へ入っていくのですがそこまで熱い湯が好きではないので42℃から44℃あたりで入ったり出たりを繰り返してリフレッシュしました。この温泉は体を洗うような所はありませんが源泉掛け流しの湯を堪能したい方にはオススメです。

【東北】厳冬期の那須岳 凪の稜線と鹿の湯

3月13日 四阿山 残雪期の雪山登山

残雪期の四阿山あずまやさん。冬季はあずまや温泉から牧場の中を登っていくのですがこの時は周りに誰もいなかったのでゲレンデを独り占めしている気分でした。

登山道からは北アルプスを見渡すことができます。この写真は穂高岳から槍ヶ岳。この時期でも北アルプスはまだまだ雪の中でした。展望は言うことなしくらい素晴らしいのでおススメです。

【上信越】残雪期 四阿山 残り雪と360°パノラマ

3月19日 西吾妻山 残雪期のスノーモンスター

西吾妻山にしあずまやまスノーモンスター目当てに行ってきました。3月中旬を過ぎているのでもしかしたらみれないかもしれないと思ってましたが山頂付近はまだギリギリ残っていました。グランデコから中腹までリフトで移動してそこから写真左手の西大嶺を経由して右手の西吾妻山へ向かいました。西吾妻山の中腹までは樹氷も溶けている所もありましたがそれ以降はまだスノーモンスターを楽しむことができました。

こちらがそのスノーモンスター達。自然が作り出した氷の造形美はひとつとして同じものはなく見るものを魅了します。このスノーモンスターをずっと間近で見たかったのでとても感動しました。スノーモンスターを見に行くには雪が多い地方なのでワカンやスノーシューは必須になります。

この後に緊急事態宣言でしばらく登山には行けない状態に・・・。

【東北】残雪期 西吾妻山 白銀のスノーモンスターと吾妻ブルー

5月30日 会津駒ヶ岳 自粛明けの登山

長い自粛期間が明けた5月下旬に以前より行こうと思っていた会津駒ヶ岳あいずこまがたけに登りに行ってきました。自粛明け一発目の登山で体がなまっていたのか久しぶりに腿裏が攣ってしまった。5月下旬でもまだこれだけの雪が残っていて残雪期の雪を堪能しました。

山頂からは尾瀬の燧ケ岳ひうちがたけが目の前に聳えていました。山頂の二つのピークは柴安嵓しばやすぐら俎嵓まないたぐらかな?燧ケ岳にはここ3年ほどいってないのでテントを背負って近いうちにいきたいと思います。

【東北】会津駒ケ岳 3つの季節と山はやっぱりいいなと実感した山旅

7月17-18日 岩手山と八幡平 東北遠征登山第1弾

深夜バスを利用して東北遠征登山。1日目は岩手山いわてさん、2日目に八幡平はちまんたいに行ってきました。1日目の岩手山はお鉢廻りから見た爆裂火口が迫力があっていつまでも眺めていたくなりました。

こちらは岩手山~鬼が城コースを一望できるポイント。鬼が城コースに入ってからは誰とも会わずこの景色も独り占めでした。次回行くときには紅葉の時期に裏岩手縦走路を歩いてみたいと思います。

【東北】岩手山 爆裂カルデラと移りゆくトレイルを楽しむ山旅

2日目は八幡平。八幡平は山頂付近はなだらか過ぎて本当に山を登っているのと錯覚するくらいでした。山頂付近は展望台が設置されてますがアオモリトドマツに囲まれてて展望はそこまでありませんでしたが樹氷ができる時期にくるとまた違った姿を見れるとおもうので機会があれば冬の時期に訪れてみたいです。

八幡沼の湖畔は周回コースになっておりこの時期は歩道沿いにワタスゲが群生しており綺麗でした。

【東北】八幡平 なだらかな山容とワタスゲが咲く高層湿原

7月26日 磐梯山 朝飯前の登山

小雨の降る中、朝食時間が始まる前に磐梯山ばんだいさんに行ってきました。時間的に制約があったので登りは速足、下りは少し走ったりしたのでのんびりという訳にはいきませんでしたがそれでも山頂からから桧原湖をはじめとした湖沼群は霞がかかっていたこともあって幻想的な景色でした。

磐梯山の北側は噴火の後が残っており、荒々しい山容が大迫力でした。

【東北】磐梯山 荒々しい裏磐梯と五色沼湖沼郡を望む山旅

8月21-22日 鳥海山と月山 東北遠征登山第2弾

今年は東北の山にハマってしまい遠征第2弾として鳥海山ちょうかいさん月山がっさんに行ってきました。

1日目 鳥海山

この山は全てが詰まっていて海、湿原、湖、岩稜、雪渓そして雄大で幾重にも重なった峰々の向こうに聳える山頂。そのどれもが魅了されるもので自分の登山ベスト3には入るほど好きな山になりました。

外輪山と千蛇谷方面と鳥海湖、どちらも美しくて心に刻まれています。

東北】鳥海山 なだらかで雄大な景色と心踊る外輪山

2日目 月山

月山のなだらかの山容と高山植物を楽しみにしていましたがこの日はガスと小雨に見舞われて展望はありませんでした。が山頂で清めてもらい清々しい気分で下山しました。月山は信仰の山で出羽三山に数えられているので次回くるときには三山を制覇したいと思います。

【東北】月山 曇天と山岳信仰の山

9月17日 棒の嶺 温泉目当ての登山

ブログに残していない登山もいくつか行ってますがこちらがそのひとつ。9月に入ってもまだまだ暑い日が続いている中、温泉を目的に棒の嶺に行ってきました。近場で涼みながら登れる所で一番に思い浮かぶのがこちらの山。奥武蔵には数多くいってましたがこちらの山はもうずいぶんきてなかった。沢が流れるゴルジュ帯の中を進んでいくのは沢登りをしているようで気分爽快になりました。

下山後は本日メインの「さわらびの湯」でほっこり。疲れが癒されました。

9月22日 武甲山 ランチ登山

こちらの登山もブログには残してないもののひとつ。ランチを目当てにしてよく登る山のひとつ武甲山に行ってきました。登山コースは楽過ぎずキツ過ぎず丁度よいくらいでコース上には水場もあるのでお米を炊く料理を作るにはぴったりな山です。

今回のレシピは簡単親子丼。やきとりの缶詰で炊き込みご飯を炊いたら、そこに溶き卵をいれ蒸らしたらトッピングの海苔とわけぎを乗せただけの簡単料理。味の方は卵を蒸らし過ぎてすこし固くなってしまいましたがご飯はふっくらと炊けていたので80点くらいの出来でした。

材料:お米1合、水200ml、焼き鳥缶詰、海苔、白だし、麺つゆ、ネギ、七味

9月27日 御嶽山 噴火の日の紅葉登山

天気予報とにらめっこしてやってきた御嶽山おんたけさん。この日が6年前に噴火があった日というのは登っている途中に気づきました。9月下旬ともなると紅葉が始まっており黄色、赤色に染まった山肌はとても綺麗でした。

山頂からは火山灰によって埋まってしまった二ノ池を眼下にみてとれます。この日は二ノ池山荘で昼食をとったら登ってきたコースで戻ります。下山途中、噴火のあった時間になるとサイレンが鳴り響きそれに合わせて登山者も立ち止まりその場で祈りを捧げました。次回は三ノ池を眺め、人気の五ノ池小屋に泊まってみたいと思います。

【中央アルプス】御嶽山 噴火の日と色づき始めた紅葉に癒される山旅

10月9日 安達太良山 前年のリベンジ登山

前年に100%の紅葉がみれなかったので紅葉盛りのタイミングに安達太良山あだたらやまに行ってきました。登りはじめからガスっていたので心配してましたが今日は一日晴れることなくリベンジは叶わなかった。来年こそは3度目の正直を期待してまた行きたいと思います。

紅葉越しのくろがね小屋。くろがね小屋で休憩していると小屋番の方と手ぬぐい談義。会津駒ヶ岳の駒の小屋の手ぬぐいを進められたので次に登った時にゲットしたいと思います。

【東北】安達太良山 霧のベールに包まれた最盛期の紅葉

10月18日 湯ノ丸山 紅葉登山

他の人のログで見かけて気になっていた湯ノ丸山ゆのまるやまに行ってきました。登山口からの山頂までは1時間程度で登れるのに山頂からは360度の大パノラマ。富士山、八ヶ岳、北アルプスなどを見渡すことができました。

こちらは烏帽子岳。烏帽子岳へ向かう稜線からは鮮やかな紅葉が見事でした。

【上信越】湯の丸山 まん丸な山容と360度の展望

11月13日 谷川岳 初冬の雪山登山

前日に雪が積もっていることを知って急遽雪山装備に変更して谷川岳たにがわだけまでやってきました。天気は快晴で気温も20度近くあったので雪山用のレイヤリングだとかなり暑かった。積雪は岩稜帯や笹がでていたこともありアイゼンを着けた状態だととても歩きづらかった。山頂ではしばらくの間、貸し切りだったので景色を独り占め。

この景色をみると来年こそは谷川岳主脈縦走するぞと思うのですが未だ行けてないのでもうそろそろ本格的に計画をたてて歩いてみたいと思います。

【上信越】谷川岳 初冬の雪山と谷川ブルー

11月29日 宝篋山 近場の紅葉登山

近郊で気軽に登れる所を探していて見つけた宝篋山ほうきょうさんに登りに行ってきました。筑波山連山にあって気軽に登れ山頂からは360度の景色を眺められるので多くの登山者の方が訪れていました。これからの寒い時期にちょっとだけ山に行きたいという時などには「使い勝手」ならぬ「登り勝手」がいいので登りに行ってみてはどうでしょうか。

山頂からは筑波山をはじめとして霞ヶ浦や関東平野、遠くには日光連山まで見渡すことができます。

【北関東】宝篋山 360°の眺望と気軽に登れる人気の山

12月11日 妙義山 鎖と岩稜帯の登山

難易度の高い山ということでなかなか足が向かなかった妙義山みょうぎさんに行ってきました。うわさに聞いていた通り鎖や垂直の岩場を上り下りするなどスリルあふれる山でしたが展望台からは奇岩の絶景がすばらしかったので岩登りが好きな方や登山経験が豊富な方にはおススメの山です。

相馬岳からの眺望、手前から金洞山、荒船山、八ヶ岳まで見渡すことができます。金洞山方面の石門は見てみたいので次回はあちら側から登りたいと思います。

【上信越】妙義山 鎖場と岩稜を登った先にある奇岩の絶景

今年はコロナによって山に行けない期間がありましたがそれでも東北の山をはじめとして多くの山に登ることができたので自分的には満足のいくものでした。来年はどうなるかわかりませんが登りに行ったらアップしますのでよかったら覗きにきてください。

それでは皆さん良い新年をお過ごしください。

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