【上信越】谷川岳 初冬の雪山と谷川ブルー

雪山登山
雪山登山

2020年11月13日 初冬の谷川岳たにがわだけに登ってきました。

谷川岳は群馬県と新潟県の県境にある百名山で標高は1977mあります。三国山脈に属しており万太郎山や仙ノ倉山を通る谷川岳主脈縦走路はいつかは歩いてみたいコースのひとつです。

前日、晩秋の景色を楽しみに秋山の準備をしてからベッドに入り谷川岳に登ったログを見ていると前日に登った人が思っていたよりも雪があってラッセルした。深いところで腰くらいまで埋まったというログを発見。ベッドから起き出して急遽雪山装備にチェンジしました。ログをみてなかったら登れなかったので事前のリサーチは欠かしたらだめですね

ロープウェイを利用して天神平までの移動

ロープウェイが動き出す8:00頃に駐車場に到着。この時点で数台しか停まっていませんでした。準備ができたら駐車場を後にしてロープウェイのチケットを買いに行きます。カウンターで往復チケットを頼むと料金は2100円でした。

先ずはロープウェイで天神平まであがります。ロープウェイの中からは麓の紅葉と白くなっている山頂方面の2つの季節を感じることができました。天神平駅には15分ほどで到着

今シーズンはじめての雪山登山

天神平に降り立つとそこはもう雪景色。ここからの笠ヶ岳烏帽子岳白毛門の山容がかっこいい 

9:06 登山開始。ここからトマの耳とオキの耳を目指していきます

登りはじめは傾斜の緩やかな夏道をいくのでアイゼンはつけずに進んでいきます。雪は膝くらいまであるので30〜40cm程、積もってますがしっかりと踏み後があるので楽にのぼって行けます。

北側斜面は標識もここまで埋まっているので、夏道を通れるのもあと少しの期間だけだと思います

平が岳はもう真っ白なので本格的雪山になってます

階段などはまだ雪に埋まりきってないのですべらないよう慎重に登っていきます。

登ってみるまでどの程度の雪の状態になっているかわからなかったのでワカン、ピッケル、ストックを持ってきましたが今日はどれも使いませんでした。

鎖もまだ所々出てたりしているので足をひっかけないよう注意して進みます

10:01 熊穴沢避難小屋くまあなさわひなんごやに到着。本格的な雪山シーズンになると屋根まですっぽり埋まるのでこの姿をみれるのももう少しだけ。

ここから先は斜度がきつい箇所もあるので念のためアイゼンを装着しました。

眺望をたのしみながら山頂を目指す

少し上がったところから振り返ると歩いてきたルートを見渡せます。先ほどまでいた避難小屋も木立の隙間から姿をみせています。

岩と雪のミックス。岩場がまだ雪に覆われてないので歩きづらい

昔は俎嵓まないたぐらが谷川岳といわれており、地図に誤記によってトマの耳とオキの耳が谷川岳になったそうです

雪の多いところは踏み抜きしないよう笹の上を歩いて行きます

雪山は普通の登山よりも体力を使うので小さい目標をたててまずはそこを目指す、そしてまた次の目標をたててそこまで進むということ繰り返して徐々に標高を上げていくと小さな達成感を感じながら進めるのでツラさがいくらか柔らぎます。

しかし今日は絶好の登山日和、これぞ谷川ブルーってくらいに空が蒼い。ここで思い出したのが日焼け止めを忘れたこと。後日談ですが顔の皮全体がうっすらとむけました。

前方に天神ザンゲ岩がみえてきた。次の目標をあそこに定めて登っていきます。

11:35 天神ザンゲに到着

燧ケ岳と至仏山方面

笹から少しはずれると腿くらいまでは埋まります

肩の小屋前で絶景を眺めながらのランチ

小屋が見えてきました。もう目と鼻の先

11:59 肩の小屋に到着

お昼時になっていたので頂上に行く前に小屋前でランチ。この景色をみながら食べる食事は5割増しで美味いです。

温度計をみてみると15度もある。どうりで大汗をかくはずだ

谷川岳主脈縦走路。ここに来るといつもこの先にいきたくなる。

二つの耳の頂きに立つ

ゆっくりとランチを取ったら山頂へ向かいます。

12:39 トマの耳に到着。今回で4回目の登頂になりました。昨年は10日程早い時期にきましたがその時にはまだ雪がなかったので今年は雪シーズンが長く楽しめそうです。

次はオキの耳に向かいます。

オキの耳へ向かう途中の鞍部で先程までいたトマの耳を振り返ると、小屋から登った時にはわからなかったがこちら側からみると傾斜があってネコ耳の形にみえる

この岩をこえれば山頂はまであと少し

13:10 オキの耳に到着。こちらの山頂は貸し切り状態だったので岩に腰かけてしばらくのんびりしてました。

雪の時期は足跡などが残っているのでどうぶつを身近に感じることができます。これはうさぎの足跡

山頂は遮るものがないので360度の展望を楽しむことができます。赤城山方面もハッキリとみえています

目の前の稜線は西黒尾根。これからの時期は雪も深くなるので登るのが厳しそう

あまり近づきすぎると落ちそうなのでセーフティな距離から撮影しました。これから徐々に成長していくんだろうな

ピストンコースで下山

肩の小屋がみえるところまで戻ってきました。山頂でかなりゆっくりしたので小屋にはよらずに下山します。

天狗の留まり場までもどってきました。

登りは大変だったけど下りはあっという間にここまで下りてきました

気温が高いのもあって雪が腐りはじめてアイゼンの利きが悪くなってきました

谷川岳へはまだ数ルートしか歩いてないので機会があれば歩いていないルートから昔の谷川岳=俎嵓(まないたぐら)にも登ってみたい

眼下に熊穴沢避難小屋がみえてきた

急いで下るのがもったいないので小屋で小休止。

避難小屋から先は緩斜面をくだっていきます

左から笠ヶ岳、烏帽子岳、白毛門と画面中央の白く見えているのは平が岳で画面右は会津駒ケ岳

夕方になって山頂方面にはガスがかかりはじめてました

15:43 天神平まで戻ってきました。今シーズン初めての雪山は天候にも恵まれて素晴らしい山行になりました。毎回書いているように思いますが谷川岳縦走路はいつかは歩いてみたいコースです。

登山日:2020年11月13日

コース:
9:06 天神平
10:01 熊穴沢避難小屋
11:59 肩の小屋
12:39 トマの耳
13:10 オキの耳
14:50 熊穴沢避難小屋
15:43 天神平

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