2020年8月21~22日
北東北の名峰 鳥海山と月山に1泊2日で登ってきました。
プロローグ
北東北遠征の山旅 1日目 鳥海山への日帰り登山
鳥海山は秋田県と山形県に跨る標高2236mの活火山で富士山に似た山容から出羽富士と呼ばれ山麓の守り神と人々から崇められています。日本百名山であり花の百名山でもあります。今回は鉾立から象潟コースを利用しましたが登り初めから雄大な景色は今まで登った山でベスト3には入るほど素晴らしい山行となりました。
深夜にロングドライブして鉾立にたどり着く
自宅を20:30に出発してここまで500km程の道のりを走り、翌日の3:00に鉾立へ続く鳥海ブルーラインまでやってきました。仕事終わりからのロングドライブだったこともあってかなり眠いです
3:30に駐車場に到着。1時間30分程仮眠をしてから準備を整えたら出発。この時点で駐車場には20台ほど停まってました。
登り始めてすぐの絶景と整備されすぎている登山道
5:29 象潟口より登山スタート
少し進んだところからの鉾立駐車場。その先は雲海で見えずらいですが日本海が見えます。海がこんなにも近い山は鹿児島の開聞岳ぶりです。
登山口からまだ10分程しか歩いてませんがもう展望台があります
展望台からは山を照らす光と影のコントラストがとても美しい。画面左上には鳥海山もうっすらと顔を覗かせている。まだ登り始めたばかりなのにこの景色、雄大さを感じる。この先はどんな景色が待っているのか楽しみ。
登山道は親切すぎるほどきれいに石畳が敷かれておりとても歩きやすいです
雲海が少しづつとれて海岸線も見えてきました
鳥海山の固有種のチョウカイアザミとニッコウキスゲ
日差しはありますがなだらかな登りと日本海から吹いている風によって心地良い
ニッコウキスゲの群生が斜面を染めててきれい
6:31 歩き始めて1時間ほどで賽の河原まできました
少し登ったところから賽の河原をみると湿原とその後ろには日本海、そしてこれまで歩いてきた登山道を見渡すことができる
歩いていて気持ちのいい登山道が続いている。
空と蒼い海の境界線がどこまでも続いている。
鳥海湖と雲の切れ間からあらわれる鳥海山
6:54 御浜に到着
2020年8月21日現在。御浜小屋は営業をしていません。ここにもコロナウイルス感染の影響が広がっていました。御浜小屋は象潟口コース、吹浦口コース、長坂道コース、万助道コース、二の滝口コースから立寄ることができるので小屋が開いていれば人でにぎわっているんだろうな
ハクサンイチゲとサクサンフウロ
小屋の裏手に廻ると眼下に鳥海湖。鳥海山登山の見どころのひとつになっていてこれを見るだけに登ってくる人もいるようです。標高は1590mで周辺の登山道は高山植物の名所になっています
ここからは扇子森を目指して登っていきます。
鳥海湖の対岸にぽっこりと出っ張っている鍋森という名前の山。特徴的な山容なので記憶に残る
雲の中から徐々にあらわれる鳥海山の姿はとても神秘的
御田ヶ原から望む鳥海山を目指して歩む
こんなに雄大な景色の中を歩けるのが嬉しい
御田ケ原分岐。ここからは御浜小屋方面と鳥海湖方面へ進む道との分かれ道になっています。帰りに鳥海湖に寄ることにして今は鳥海山目指して進んでいきます
オヤマリンドウ
すこし雲があがってきたので先を急ぎます
八丁坂、この辺りは登山道の脇にお花畑が広がっていてとてもきれいでした
鳥海山がだいぶ近づいてきた。ここからみると山頂付近はギザギザしているので険しそう
七五三掛。登山道にはこの漢字なんて読むんだろうというものがありますがこの字もそのひとつ・・・正解は「しめかけ」と読みます。
このあたりから先ほどまでの雄大な稜線から登山道の雰囲気が変わってくる
千蛇谷の雪渓を越えて山頂までの登り返し
千蛇谷と外輪山方面の分岐。ここからは一旦千蛇谷に下っていきます。
雄大な景色と稜線とはしばしのお別れ
この辺りは少し急ですべるので注意が必要です。撮影しながら歩いていたら尻もちつきました。
千蛇谷にはこの時期でも雪渓が残っていました。風が吹くとひんやりと気持ちいい。傾斜はほぼないのでアイゼンなどはいらないです。
千蛇谷越しからみえる日本海。ここまで海に近くないと中々見れない光景
ここからは約400Mの登り返します。ここまでなだらかな道のりだったので高度を一気にあげていくのはちと辛い
こちらは外輪山。後ほど歩くことになるけど上からの見渡せる景色が楽しみ
イワギキョウとイワオトギリ
ヤマハハコとミヤマトウキ
今日は何度もヘリコプターが荷揚げをしていました。
高度をあげていくと山頂付近は岩場へと変わっていきます。
外輪山は切れだっていてとても迫力がある
9:05 御室小屋に到着。こちらの小屋も今年は営業を自粛していました。
岩登りと山頂からの景色
山頂まではこの岩場を登っていきます。山頂はもう少し登りやすいかなと思っていたら大間違い
進行方向のマークはしっかりついているので岩場に慣れている人ならば難しくありませんが、それでも注意は必要です
岩稜を上り下りしながら進んでいくと
9:30 スタートから4時間。鳥海山(新山)に到着
山頂についた時は自分と先行者の方だけだったので山談義していると他の方もあがってきてスペースがなくなってきたので邪魔にならないよう下山開始。
明日登る予定の月山がうっすらと望むことができる
胎内くぐり、この中を通っていきます
中は写真では見ずらいですがひとが一人通れる程度の広さ
イワブクロとミヤマキンバイ
御室小屋が見えてきました、小屋の増築?修繕か工事していました。
山頂付近にも雪渓が残っていました。雪解け水に手をつけるとヒンヤリして気持ちいい
外輪山からの眺めは極上のデザート
急な坂道を外輪山の稜線めざして登っていきます。足元が砂礫ですべるので進みずらい
外輪山の稜線まであがってきました。先ほどまでいた新山は荒々しい
ここからは外輪山のすべてが見渡すことができます。
ここからだと新山ドームの険しさがよくわかる
湯ノ台方面。ここからは滝ノ小屋までハッキリとみることができる
伏拝岳 ここからは湯ノ台方面との分岐にもなっている。
外輪山の稜線からは夏山らしい雄大な景色、これから下っていく方面を見渡せる
振り返って、歩いてきた外輪山を見渡す
文殊岳、外輪山最後のピーク
ここにきてチョウカイフスマ発見、この花も鳥海山の固有種でみることができる場所も限られている
お昼にはいい時間になったので見晴らしのよい岩場によじ登ってランチにします。まずはコーヒーで一服してからパスタとスープでおなかを満たします
そして食後のデザートはこの景色。贅沢な時間。
千蛇谷との分岐まで戻ってきました
鳥海湖畔を廻りそして後ろ髪がひかれる思いで下山
午後になってだいぶ雲がでてきました。
チングルマとイワギキョウ
御浜小屋と鳥海湖方面との分岐。帰りは時間もあるので鳥海湖方面へ向かいます
鳥海湖へ続く木道沿いはお花畑になっていて癒される
鳥海湖畔までやってきました。湖の向こうには御浜小屋がみえますが湖畔を周回しながらあそこまで登り返していきます
登り返している途中での鳥海湖、湖はまじかでみるより少し離れた所から見た方が全体がみえていい
御浜小屋に到着。ここでも荷揚げをしていました。休憩はせずにそのまま下山します
賽の河原まで戻ってきました。ここからはなだらかな道が登山口までつづく
展望台付近、このあたりまでくれば登山口まではあと少しでつきます。
14:22 登山口まで戻ってきました。はじめての鳥海山でしたが登り始めから見どころ満載で予想をはるかに上回る満足度でした。次回くることがあったら日帰りではもったいなので小屋泊りでゆっくりと巡ってみたいと思います。
今回の登山の記念品。鉾立の稲倉山荘で購入しました。
ダイジェスト動画
登山日:2020年8月21日
コース
5:32 鉾立
6:30 賽の河原
6:56 御浜小屋
9:05 御室
9:26 鳥海山
11:01 文殊岳
13:16 御浜小屋
14:22 鉾立
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